【後悔する前に】結婚相手どうやって決める?

2020年6月14日

 こんにちわ!無頼庵です。

さて、今回は人生のパートナー結婚相手についてです。
結婚は多くの人にとって、人生の最大イベントといってもいいかもしれません。
親、兄弟や子は自分で選べる訳ではありません。
そう考えると、結婚相手は少し不思議な存在です。

多くの場合自分の直系の家族でただ一人の「他人」が結婚相手です。自分で選べる唯一の「家族」=結婚相手なのです。
なので、結婚相手を選ぶという事は考えれば考えるほど大変な作業に思えてきます。考えすぎて、もう訳が分からなくなっているーみたいな人も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は失敗しない結婚相手の条件と見極め方について考えてみたいと思います。

結婚相手の条件

 世の中には、結婚は「恋愛結婚でないと絶対に嫌だ」という人は少なくないと思いますが、そういう方は「結婚相手としてどうか」というフィルターを通して恋愛相手を選んでるに過ぎず、その実態は「お見合い」や「婚活パーティー」で結婚相手を探している方々とやっていることは大差ないように見えます。

つまり、大体の人は「結婚」と「恋愛」は別物だと考えているのです。

恋愛相手の中から結婚相手を探す」或いは「見合い相手の中から恋愛相手を探す」の違いしかありません。
どっちのアプローチが結婚相手を選ぶ確率が高いのかはわかりませんが、どちらにせよ「結婚相手」に対してなんらかの条件を考えていることには間違いなさそうです。

いまでも、女性が男性の結婚相手を選ぶ際に「三高」=高学歴・高収入・高身長などと言われることもありますが、今やどんなに大企業に勤めている相手であっても終身雇用制が崩れ去った現在の世の中では、あまりあてにはできません。

もっと、現実的に結婚相手の条件を考えたほうが身のためだと言えるでしょう。

次では、私が考える結婚の重要条件を(1)金銭面(2)感情面(3)子作りの3点に絞って解説してゆきたいと思います。

[金銭面] 家庭を持つにはお金が必要

稼ぐ力

 結婚して家庭を営んでゆくためには、現実問題としてお金が必要です。
お金を稼ぐために、仕事をします。なのでどんな仕事に就いているのか?はその人の稼ぎ力を判断する重要な要素です。

特に、女性目線で見ると「男性がどこの会社」に勤めているということが最大の関心事になっていることでしょう。

確かに、一昔前までは「終身雇用制」により一度「就職した会社に定年まで勤める」という日本独自の働くスタイルが通用していた時代もありました。しかし、グローバル化した現在社会では、「終身雇用制」を継続したまま欧米やアジアのグローバル企業と対峙してゆく事は困難になっています。

これからは「一つの会社に定年まで勤めあげる」という従来の価値観ではベストとされていた働き方はむしろ非常にレアケースになってきています。
「○○に勤めるA君」は「△△に勤めるA君」に代わる可能性が大という事です。

そこで大事になってくるのは、当たり前ですが「どこに勤めているか」より「どんな仕事ができるのか」です。
「WEBマーケティングができるA君」なのか「決算処理ができるA君」なのか「エスキモーにかき氷を売れる営業センス抜群のA君」なのかが大事という事なのです。

しかしここでひとつ問題があります。「どんな仕事ができるのか」といことをどのようにして客観的に評価できるかという問題です。
この問題には、転職サイトに登録してみることによって、自分の市場価値を計ることが可能です。

自分の結婚相手が転職市場でどのように評価されているのかを知ることはとても有意義なことなのです。

共働き

 家庭の資金を考える上で旦那(女房)の稼ぎだけに頼っているより、共働きすることが有利なことは当たり前です。

一昔前まで、「女房に働いてもらっている」後ろめたさがあった時代もあったようですが、今や性別は関係なく仕事や家事をシェアして効率的に家庭を営んでゆくという姿勢が一般的と言って良いでしょう。

男性目線で言うと「共働きを当たり前だと受け入れている女性」なのか「共働きを渋る女性」又は「共働きを拒否する女性」のいずれのタイプであるのか?は結婚相手を選ぶ上で最も重要な要素の一つです。これを見誤ると家庭の資金計画に重大な影響を及ぼすことになります。

橘玲さんの著書「専業主婦は2億円損をする」にあるように、共働きすることには2億円の価値があると言われています。

逆に言うと「共働きを拒否する女性」は2億円を自ら放棄しているようなものです。

つまり2億円を捨てて男性である結婚相手の貴方に、今よりさらにプラスアルファとして2億円の稼ぎを期待している訳です。

「私は専業主婦なので、世間より2億円分慎ましい暮らしになることを覚悟している」というような方がいらっしゃれば話は道理が通るのですが、大体の場合は専業主婦の状態で「旦那の稼ぎが足りない」と不満を募らせた結果、互いにストレスがたまり「離婚して互いの人生を浪費してしまう」みたいな最悪のシナリオになる事も十分にあり得ます。

正直、今の時代「旦那の稼ぎだけで生活してゆく」ことはお互いにリスキーな選択です。

つまり「家庭の資産は増えない」「夫の負担は増える」「妻は自立する機会を奪われる」三方よしならぬ三方悪と言っても良いでしょう。

もっとわかり易く言えば「2億円の資産を持っている人」と「2億円の借金を抱えている人」どちらを伴侶にしたいですか?という問題なのです。

遺産

 遺産に関しては、ダブー視されているため、なかなか直視される事は少ないようです。

私は以前「ライフプランナー」と称して生命保険を扱う経験があって、「Aさんが亡くなったら配偶者であるBさんにはいくらの保険金が必要か?」みたいな計算をしていたのですが、今から考えると「Aさんの親が亡くなったらAさんにはいくらの遺産が入るのか?」という計算はしたことがなかったですね。

冷静のなって考えればAさんの資産状況を考える上で、Aさんが受け取る可能性の高い遺産額については重要な要素になるはずなんですけどね。

保険会社は如何に高い保険金をかけてもらうのが勝負なので、Aさんが受け取る遺産額などは邪魔なんでしょうね。

なぜなら、遺産の額を正確にわりだせば「生命保険は不要である」という保険会社には不都合な結果になる事も少なくはないことを保険会社を分かっているからです。

しかし、現実問題として正確に相手の遺産の額を割り出すというのは、なかなか難しいと思います。

お相手の協力があれば出来なくもないですが、そんなことをお相手に尋ねたところで嫌われてしまうのが目に見えていますので、やめといた方が賢明です。

それでは、どうすれば良いのでしょう?

私の答えは「わかる範囲を調べておきましょう」です。

一般的に遺産の額は親の資産(預貯金+不動産+有価証券など)と相続人の数で決定されます。

資産に関しては、預貯金と株など目に見えないものは他人からは推測できませんが、不動産に関しては大体の目安をつけることは可能です。

国土交通省の「土地総合情報システム」というサイトで調べれば該当する土地の売買価格を調べることができます。

お相手の親が持家にお住まいならば、その地区の坪単価が仮に50万としてお住まいの土地が60坪あれば50万✖️60坪=3000万円の資産価値があると判断される訳です。

次にその土地に建っている家屋についてですが、目安としてはローコスト住宅で建坪単価70万円、標準的な住宅で4~50万円、一流ハウスメーカーで70万~という相場感ですね。

つまり建坪50坪の家の場合の新築価格はローコスト住宅で1500万円(50坪×30万円)標準的な住宅で2000万~2500万円(50坪×4〜50万円)一流ハウスメーカーで3500万円~(50坪×70万円~)となります。

但し、家屋は20年で資産価値が0になると言われていますので、例えば築10年の物件は少なくとも新築の価格の10/20つまり半額にしか評価されないので注意が必要です。(築20年を超えた物件の資産価値はほぼゼロになります)

相続人については、基本的に亡くなった方の配偶者=1/2、子供=1/2の割合で分割されます。子供の1/2については兄弟がいる場合はその人数で当分する形になります。

つまり、先の例(標準的な建物2500万円)だと配偶者が(3000万+2500万円)×1/2=2750万円、子供一人の場合(3000万+2500万円)×1/2=2750万円、子供二人の場合は一人当たりが2750万円×1/2=1375万円の相続額になる訳です。

これくらいの計算は、すぐにできるので、常識の範囲として把握しておくようにしましょう。

[感情面] 相手を喜ばす事だけが愛ではない

 続いては感情のお話です。

男女間のドラマを愛憎劇などと称されるように、男女における人間関係の感情は愛する気持ちと憎しみの気持ちが入り乱れます。

人間関係がこじれ出すと、相手の事を愛しているのか、憎んでいるのかよく分からない状態に陥ることも良くあるようです。

結婚して、同じ屋根の下で死ぬまで一緒に暮らすとなると、長い年月の中で本当に様々な感情が入り乱れることになります。

夫婦の形は、色々で百のカップルがいればそ、こには百通りの夫婦の有り様が存在するのものだと思います。

お互いが、愛し合う状態が死ぬまで続くことが理想ではありますが、そんなことは現実的でないことは昨今の離婚率の高さが証明しています。

結婚生活は長いです。結婚生活を長続きさせるためには何が重要なのでしょうか?

その一つの答えが相手に嫌な思いをさせないということです。

当たり前のことのようですが、毎日の暮らしの中で自分が知らぬ間に相手に嫌な思いをさせてしまっているということはよくあることだと思います。

ましてや、「嫌な思い=憎悪」というものは、「良い思い=愛情」よりも比重が重いと人は感じ取ります。

話がわかりにくくなってきたので、ここで例え話をします。

プロ野球のピッチャーに例えると、シーズンに「20勝10敗のA投手」と「5勝1敗のB投手」がいます。

仮に「結婚相手として二人の投手を比べたとき、あなたはどちらを魅力的と感じますか?」ということを考えてみてください。

20勝投手と言えば球団のエース、人気者で年棒も高いです。

B投手は、負けることは少ないですが勝ち数も少ない、どちらかというと地味な存在です。

普通で考えれば、A投手を選びますよね。

恋愛局面においても、たぶんA投手の方が人気があることでしょう。

しかし、負け数にフォーカスした場合、A投手がB投手の10倍負けていることになります。

この「負け数」を日常生活に例えて「嫌な思い」と読み替えてみてください。

A投手はB投手より10倍あなたに「嫌な思いをさせる」となります。

つまり、A投手はあなたにB投手に比べて「4倍良いこと(勝ち数)をしてくれるけれど10倍嫌な事(負け数)をする」のです。

人は、他人から「良いことをされる」ことより「嫌なことをされる」方が強く印象に残ります。つまり「嫌なことをされる」方が比重が重く感じるものなのです。

いじめの問題でも、「いじめている方はいじめているつもりは無いような些細な出来事」でも「いじめられている当人にとっては、命に関わる重大問題」であることがあります。これは「嫌なことをされる方(良い事をされることより)が比重が重い」という性質から起こっているのです。

比重の違いは人それぞれだと思いますが、例えば5倍違うとして先のピッチャーの例を見てみましょう。

A投手20勝50(10×5)敗 B投手6勝5(1×5)敗です。

A投手は30敗と大きく負け越しています。対してB投手は1勝の勝ち越しです。

これが10年続いたとしましょう。A投手は300の負け越し、B投手は10勝の勝ち越しです。

現実的にも20勝50敗などと言う滅茶苦茶なピッチャーは存在しません。

30もの負け越しをもたらす選手など使い物になりませんし、投手には変わりがいるので、そんな投手に試合を任せ続けることなど有り得ないからです。

しかし結婚相手に代りがいるわけではありません。結婚したからには離婚するまでその相手に試合(人生)を任せるしかないのです。

年間30もの負け越しをする相手と結婚することは不幸という他ないでしょう。

「相手を喜ばせる」ことより「相手に嫌な思いをさせない」を最優先に考えることは何か消極的な印象があるかもしれませんが、私には「相手に対してリスペクトし愛情を注ぎ続ける」行為だと思います

結婚相手を選ぶ際には、相手が自分にとって「何勝何敗」なのかを見極めることが重要です。

その際に、恋愛局面ではどうしても勝ち数が注目されがち(いかに自分を楽しませてくれるか?)ですが、実際に結婚生活に入ると負け数の方が圧倒的に気になります。

つまりは、結婚相手を選ぶ際には「いかに自分を喜ばせてくれるか?」よりも「いかに自分が嫌な思いをさせられないか」を重要視した方が、長い結婚生活を送る上ではクレバーな選択だという事なのです。

[子作り面] 計画的”デキ婚”のすすめ

 多くの場合、結婚する目的は「子孫を残す=自分の子供が欲しい」という事だと思います。

その訳は、「子供が必要ないならば、結婚する必要が少ない」からです。(二人で暮らすだけであれば、恋人のままで充分でしょう。)

しかし、子供が必要ないと感じているカップルはそもそも結婚しないでしょうね。

それでは、このケースはどうでしょう?「子供ができないのに、結婚生活を続ける意味はある?」です。

なかなか難しい問題ですね。

いわゆる不妊カップルの問題です。

6組に1組の割合で不妊のカップルは存在しているとのことですので、少なくはない数ですよね。

僕の周辺にも、不妊治療をしていた4組のカップルがいました。

1組は不妊治療後に一人の子宝に恵まれました。

次の2組は治療の甲斐なく子供には恵まれませんでした。(しかし、結婚生活は継続しています。)

最後の1組は、治療したものの子宝には恵まれず、その後離婚しました。その後、旦那の方は別の女性と交際中に妊娠が発覚しデキ婚しました。

この3つのパターンで、子どもに恵まれた夫婦はハッピーですが、問題は残りの2パターンです。

金銭的にも精神的にも、そして肉体的にも負担の高い不妊治療を積極的に受けるカップルは心の底から子どもを待ち望んでいることでしょう。

しかし、治療の甲斐なく子供を諦めることの精神的なダメージは、他者には想像できないほどのものたと思います。

かといって、「子作りが上手くいかないので、二人の縁を切る」ということも、相手に愛情を感じていればいるほど、出来ないと思います。

子どもをとるか結婚相手をとるか」の重大なコンフリクトを抱え込むことになります。

どちらを選択するかは、当人同士の問題ですがいずれにせよ大きな不幸だと言えるでしょう。

もちろん人生は上手くいくことばかりではないし、不幸な出来事を引き受けなければいけない場面は少なくありません。

しかし、不幸は出来るだけ減らしたいものです。少し、見方を変えるだけで回避できる不幸もあります。

結婚して、100%子どもを授かることが約束されているカップルなど存在しません。

しかし、子供を授かったあとで入籍することは、誰しもが可能です。

先の4組の例で言うと最後のカップルが最終的にとった手段「できちゃった婚」です。

一昔前ならば、「結婚してないのに子供ができたなんて・・・」「順序を間違えてる」などと眉をひそめられた時代もありましたが、最近ではそうでもないですよね。

もっとも無計画な「デキ婚」は人生のリスクを無闇に増やしているような気がしますが、この人と定め「不妊」という結婚生活の最大といってもよいリスクを回避するため、いわば計画的に「デキ婚」を選択することは、ありだと思います。

もちろん、計画的デキ婚にはお互いの同意が不可欠です。

相互の同意が無いどちらかの「一方的な計画的デキ婚」は、詐欺的な行為なので禁じ手です。

子どもがどうしても必要だと感じているカップルには、1~2年の同棲生活(妊活生活)を経て、「子どもができれば入籍」、「出来なければ、その段階で二人の将来についてよく考えてみる」という2段構えのスタイルがスマートだと思います。